「フランスの思い出」 エントリーNo.22 Michiaki さん

エントリー No.22  は Michiaki さん です!

 
 1、 HN Michiaki
 
 
 し
二十数年前の僕です。何を気取っていたんでしょうね(笑)
 
2、フランスでの滞在場所
Amboise, Paris
 
3、滞在期間
1990年(平成2年)3月~6月
 
 
4、思い出をどうぞ・・・!
 
 
「お前たち、どうして英語で話すんだァ!!!」
 
楽しい夕食後の団らんの席に、ずっと沈黙を守っていたお爺ちゃんが雷を落とした。
当時フランス語をまったく理解できなかった僕でも、
即座にそんな意味なんだろうと想像できた。
 
息子夫婦がお爺ちゃんをなだめたが、
急に荒れた雰囲気に子供たちは泣き出してしまった。
他に選択肢のない状況だったとは言え、
英語での会話が結果的に人の気分を害することになってしまい、
とても申し訳ないと思った瞬間だった・・・。
 
――◇――◇――◇――◇――◇――
 
かれこれ二十数年前、僕は業務命令で3ヶ月ほどフランスに滞在していた(AmboiseとParis)。
楽器の製造や修理に関連する仕事で、毎日工場勤めだ。若かったとは言え、
右も左も分からない世界。朝から晩まで立ちっぱなしの仕事で、決して楽な仕事ではなかった。
フランス語のフの字も知らないまま現地へ飛ばされたが、
業務に限って言えば片言の英語とゼスチャーで何とか間に合っていた。
時々街へ出たとしても使うのはせいぜい買い物のフランス語くらいだ。
 
Bonjour, c’est combien ?

 

OK, je le prends, merci, au revoir !
 
これだけ知っていれば、とりあえず飢え死にする事は無かった。
 
 
滞在中は真面目に仕事をしていたものの、現地に友達がいるわけでもなく、
もちろん携帯電話もインターネットも無かった時代。単調と言えば単調な生活だったし、
週末は少々退屈にすら感じていた。そんなある日、工場のマネージャーが夕食を食べに来いと、
彼の自宅へ誘ってくれた。元気がないように見えたのか、
おそらく気分転換させるつもりで声を掛けてくれたのだと思う。
 
フランスの一般家庭にお邪魔するのはそれが初めての事だった。
玄関を入ると、マネージャーと奥さん、二人の子供たち、

 

そしてお爺ちゃん(=マネージャーのお父さん)が出迎えてくれた。
奥さんの美味しい手料理を頂きながら、マネージャーや奥さん、
学校で英語を習い始めたという長女と話をしていた。
 
そして夕食も終わり、デザートや食後酒を頂いている時だった。
突如としてその「雷」が落ちたのだ。相当に我慢されていたのだろう、
一同がビクッとするほどの大声だった。
マネージャーと奥さんは二人がかりでなだめたり、なにやら説明したりしていたが、
場の雰囲気は壊れてしまい、泣き出した子供たちはそれぞれ自分の部屋へ引き上げてしまった。
 
自分の「失態」ではなかったにしろ、
僕がフランス語をまったく話せないために引き起こしてしまった嵐。
マネージャーは「英語が嫌いなだけなんだ。気にするな」と言ってくれたが、
とても申し訳ない気持ちでいっぱいになった……。
 
3ヶ月の勤務を無事に終え、そんなほろ苦い想い出と一緒に帰国したが、
実は帰国してからも十数年間、フランス語を勉強しようと思ったことは一度もなかった。
その工場との連絡も含めて、実社会ではある程度の英語で用が足りていたからだ。
 
ところがある時、ふとしたきっかけ
英語以外にもう一言語やってみようと考える機会が訪れた。
どんなきっかけだったかは忘れてしまったが、
新しい言語に挑戦するのはとても楽しそうな事に思えた。
そして具体的にどの言語を学ぼうかと迷っていた時に、
滞在した3ヶ月の想い出と、あのお爺ちゃんの雷がフラッシュバックした。
 
そうだ、やるならフランス語しかないだろうと……。
40歳を目前にした決意だった。
 
 
「フランス人は英語を(話せても)話さない」とか、
「そもそも英語が嫌い」というような話を聞いてはいたが、
まさかあの時、自分の目と耳でそれを確認することになろうとは思ってもみなかった
(特にご年配の方に多いと聞いた)。
 
あれから二十数年を経た今、あのお爺ちゃんがご健在かどうかは分からない。
が、是非お爺ちゃんに伝えたい、
「あの時はごめんなさい、今は少しだけ
フランス語を話せるようになりましたよ」と……。
 
 
5、普段レッスンを受けている講師
麗しのCamille先生^^
 
6、旅行に向けてレッスンで準備したこと
二十数年前、残念ながらアンサンブルさんもインターネットも無かった時代でした。
何一つ準備できないままの出発でした。
 
7、任意(未記入OKです)個人ブログやHP, Facebookの紹介
良かったら声掛けてください♪
http://www.facebook.com/michiaki.snd
 
8、何かアピールをどうぞ!
名古屋仏蘭西語倶楽部にも是非遊びにきてくださいね♪♪
http://www.facebook.com/groups/187207761373596/
 
 
フランス語を勉強するきっかけとなった思い出ですね。
強烈な 思い出は何年も心に残っているものなのですよね。
 
さて、締切が迫ってまいりました^^
皆様の思い出もどしどしお待ちしております!!
 

RELATED POST関連記事

最新記事

もっと見る

お知らせ

登録されているお知らせはございません。

ページ上部へ戻る