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- Rhône-Alpes, アンサンブル選手権, 第4回アンサンブル選手権「~大好きな、私の街~」
- エントリーNo.36 taatomiyu さん Lyon リヨン
エントリーNo.36 taatomiyu さん Lyon リヨン
- 2014/7/17
- Rhône-Alpes, アンサンブル選手権, 第4回アンサンブル選手権「~大好きな、私の街~」
Bonjour !第4回アンサンブル選手権~大好きな、私の街~
フランス語圏の中でみなさんの大好きな街を写真と文字で綴っていただきます!
1.HN taatomiyu さんによるご投稿です。
今回はエピソードも感動的です【Lyon リヨン】です
2.お勧めの理由(エピソードなど)
2006年、夫の仕事の関係で、仕方なくこの街に滞在することになりました。当時、私の体調は最悪でした。胃腸が弱く、あまり多く食べらず、海外生活に耐え得る体力がありませんでした。それでも、歴史好きな私は、世界遺産都市リヨンを好きになろうとし、街を歩いてみたりもしました。
しかし、圧倒的な存在感で迫りくるリヨンの堅固な歴史的建造物は、私という弱っちい人間を拒絶するかのようでした。フランスの人々は、人種、宗教、職業に関係なくどんな人でも堂々と自己主張していて、彼らを前にして、私は委縮するばかりでした。劣等感に押しつぶされそうな、ほろ苦い滞在でした。
帰国後数年間はこのトラウマをひきずり、自己嫌悪に苛まれ、フランスにも背を向けていました。
けれども、あるとき、このまま一生終わってしまってはいけない,せめて最低限の体力だけでもつけようと、毎日1時間ずつウォーキングをすることにしました。数年間、欠かさず続けました。私のしたことはそれだけです。
そして今年、2014年、再び夫とともにリヨンに滞在することになりました。最初はこわごわリヨンの生活を始めましたが、次第に確信を得るようになりました。私、この街でやっていける、体力がついたんだ、と。ローヌ河の川辺を、ジョギングしたりサイクリングしている素敵なフランス人に紛れ込んで、短い足でのこのこ散歩している日本人が一人います。
リヨンの街は2006年と全然変わっていません。でもそこに暮らす私は、2006年の私ではありません。体の健康を取り戻したことによって、卑屈な思いからも解放されている自分に気が付きました。リヨンがありのままの私を受け入れてくれている。
こんなにもリヨンの空気が気持ちいいなんて。
こんなにもリヨンの食べ物がおいしいなんて。
リヨンの街角をたくさん巡りたいです。
リヨンの人とフランス語で話してみたいです。
生きることの難しさと素晴らしさを両方教えてくれた街、リヨンが大好きです。
最後に、見どころ満載のリヨンの中で、とっておきの場所を2か所だけ、写真でご紹介します。一つは、ローヌ河沿いのプラタナスの並木道です。私の毎日の散歩コース、リヨン滞在中の健康の原点です。もう一つは、リヨン北部のはずれ、ソーヌ河上流にある『ひげ島』の教会です。
今はひっそりとしていますが、多くの巡礼者が訪れた中世を偲ばせる遺構に心惹かれます。
3.個人ブログやHP,Facebookの紹介(任意)
4.アンサンブルへ一言、お願い致します!
2006年の滞在の時にはそれどころではなかったフランス語を習いたいと思うようになりました。できるだけがんばって、フランス語の力をつけ、リヨン滞在を楽しみたいです。どうぞよろしくお願いします。
taatomiyuさん素敵なご投稿をありがとうございます。お辛い体験から背を向けずに見事に復活を遂げられたのですね!リヨンという大きな街への愛がとても伝わり、感動いたしました。